文藝同好会「食卓」のメンバーのてきとうな日記。
まーちです。
気づけば日記のサイクルも速いですね。相変わらず計画停電も続きそうです。これらの震災と事故が後々にどのような影響を与えていくのか想像もつきません。
さて、最近読んだ小説で、特に面白かったのが『夜想曲集 夕暮れを巡る五つの物語』と『浮世の画家』です。
どちらも日系イギリス人であるカズオイシグロの作品です。
過去に『日の名残り』と『わたしを離さないで』を読んでいたのでその繋がりになります。
彼の作品の多くは価値観の移り変わりをテーマに掲げていて、たびたび主人公は過去信じていた多くのことが間違いとみなされ、あるいは変質してしまったことに直面します。
それをどう処理していくかはそれぞれの問題ですが・・・私たちもいつか『平成』として信じていた常識を捨てなければならないときがくるのかもしれない。果たしてその時私たちは・・・?
本についての考察は後々書きたいと思います。
閑話休題。
こういう日記みたいな文章を書くときにはいつも、上手い文章で伝えようとすればするほど、意図するものから離れていくということを痛感せずにはいられません。思っていることを口に、文章にするというのは骨が折れることだと思います。
舞い上がるほど嬉しいときの感情や、まるで海底で押しつぶされそうなほど弱気な感情も、自分の思い通りコントロールして記すことのできる人間が、この世にはかくも多いことが僕をめげさせます。食卓のリーダーです。日々鍛錬あるのみですね。