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文藝同好会「食卓」日誌

文藝同好会「食卓」のメンバーのてきとうな日記。

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真壁六郎太問題:04 たかがエロアニメが殺した

「気象予報です。寒い一日でした。明日は小春日和(ぴー)過ごしやすい一日(ぴー)でしょう。失礼(ぴー)雑音がアレですかね。3(ぴー)11でしたからね。日いづる国(ぴー)死の声。このところの、異常な低気圧配置によるものでしょ(ぴー)死の波が、轟々と辺りを渦巻いています。(ぴー)というのは、我々が、軽々しく(ぴー)ところの、異常、ということですが、何でこのように(ぴー)轟と渦巻いているのか。我(ぴー)は気付かない。例えば赤い・・・真(ぴー)赤な夕陽というものがあります。スペクトルが云々の、あれです。あれは僕らの気付かないが集積されて、あん(ぴー)にも赤く燃えてるんです。ずっと見てると、過ぎりませんかね。雷火(ぴー)が。と(ぴー)よりも、真壁が?おにいちゃんが?クスコが?洗濯バサミが?幼馴染みは変な気持ちにならないとか?アハハ、そんなの、ドラマの中だけの話だと思ってたよ!!

 我々が事実に気が付いたのは『最終痴漢電車』が最初でした。別に変なことをしたわけじゃないのに、死んでしまったという気がしたんですね。件の異常な気圧配置に、もしも我々がその場にいたなら、気が付いていた筈です。普通にプレイしてただけでも、死の臭いが立ち込めていました。これらの情報を書き留めていく内に、何か本当に生きているものも見えた。今となってみれば、そんな気もしています。

 では、この長いこれまでの我々は、本当には生きてこなかったのでしょうか?」

 真壁の作品には死が転がっている。
 真壁は死んだ。ように思わせてくる。俺に。

 面白い話だ。たかがエロアニメが、俺の中の何を殺しているのだろう?
 四日目。大雨の中、友達を見送っていった後に、一人で考えてみた。
 痴漢電車は夜を行く。
 なのに、こうして思い出すときに、夕暮れ、憂い顔の童子、くたびれた白髪を思い出してしまうのは何故だろう?寒さのせいだけじゃない。俺は少し震えた。

 プァーン

 風が身体を削る。車窓の光が横っ面を照らす。
 もしもこれが例の電車だったら、俺は乗りたいだろうか?
 車内の誰かは俺に気付いて、少し上から俺を見ている。こんな夜に傘を差して、俺は楽しそうだろうか?寂しそうだろうか?
 哲雄は死んだ。
 ように思い込んでいる。俺が。
 そんな俺からすれば『最終痴漢電車』は「希望」の物語だ。

 あの場に集う彼等には夢がある。
 その単純な事実を、俺達は「エロアニメだから」の先入観で軽視して見逃す。
 これは、読者が時間を自由にできない映画という形式が生んだ、ちょっとしたミステリーだ。一体、何故彼等は痴漢電車に向かうのか?もちろんエロいからか。
「違う」
 傘を回しながら、俺はずっと考えていた。
 過ぎて行った電車の、赤い灯を見つめながら、じっと考えていた。
 辺りが急に静かになって、確かに今、雨に打たれているのだと感じる。
 俺には理解できる気がした。

 エロいからじゃなくて、幸せじゃないのだ。

 後輩に抱かれる。お母さんも抱かれている。
 ただしく生きて、たしかに生きて、幸せって、なに?
 サトシくんなら言うだろう。「セックスはな、自分の好きなようにやればいいんだ」
 でも、好きなようにって、なに?言われるまでもなくやりまくりのセックス。
 チンコだけじゃない。パズルの簡単な嵌め方。
 パンが食べれないならセックスをすればいいじゃない!!
 快楽があって、体温があって、痴漢電車は走る!!
 どこまでも走る!!
 俺も試しに、どこまでも走る。
 結局、街灯の一つでもなければ、町も森も同じだ。
 靴の中に泥が。顔の上に雨が。
 こんなんじゃ足りない。友達は帰った。

 また「俺」が一人だ。

 改めて考えてみますと、優しいおにいちゃんでした。頑張るみんなを電車で運んで、いつも静かに笑っています。痴漢なんてしません。「YES」と答えたところで、そういう風に思っているわけもありません。嫌いなんです、世界が。電車は、おにいちゃんが、みんなが、発車します。黄色い線より内側にお下がりください。巻き込まれないよう荷物もご確認ください。もしも探してるなら、おにいちゃんはそこです。もしも信じないなら、線路から歌う声です。耳を当てて下さい。車輪の単調なリズム。その向こうで、笑ったりしてます。喘いだりしてます。みんながそこに一緒です。知らなかったですか!!幸せな自分!!

 プァーン

 閉じた踏切の中へ、飛び込んでしまったかと思った。
 目と鼻の先を電車が流れていく。どうやら俺は眠っていたらしい。
 いつの間にか雨は止んでいたし、いつの間にか夕方になってた。
 さっきまで雨が降っていたし、俺は夜道で一人だった。
 ありえないと感じる、こんなの。俺は夢なんだと信じる。
 じゃあ、傘なんて捨てちゃえ。
 飛び込んでみちゃえ。

 プァーン

 その白茶けた夕闇の中を、俺はボロ雑巾のように飛ばされていった。
 もちろん一部分の話だ。
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